睡眠不足は肥満の大敵!

睡眠が不足すると太ることが分かってきました

最近の研究によると、睡眠不足が肥満と大きく関係していることが分かってきました。その原因は、自律神経とホルモンにあります。睡眠不足が続くと、自律神経系、内分泌(ホルモン)系の調節機能がバランスを崩してしまうことが分かってきたのです。

まず、自律神経系がバランスを崩すと、緊張状態の交感神経とリラックス状態の副交感神経の切り替えが上手くいかなくなってしまうと考えられます。日中は主に交感神経が優位となって活動的になる一方で、夜間は体を休ませるために副交感神経が優位となります。ところが、睡眠不足が起こると、その切替がうまくいかなくなり、日中も交感神経が十分働かなくなり、代謝が悪くなり、消費エネルギーが低下してしまうのです。

一方のホルモン系は食欲の変化に影響します。食欲を調整している代表的なホルモンにレプチンとグレリンがあります。レプチンは食欲を抑える一方で、グレリンは食欲を増進させます。睡眠不足になるとグレリンの分泌が増加し、食欲が増して食べ過ぎてしまうのです。睡眠不足で肥満になると、そこから生活習慣病へとつながることも少なくありませんから注意が必要です。